お掃除ロボットのシェアNo.1は、ルンバですが、国産のお掃除ロボットも各家電メーカーから多数発売されています。
その中でもパナソニックのルーロは、ルンバと並ぶ人気のお掃除ロボットです。
ルーロの一番の特徴は、その形状にあります。三角形という他のロボットにはない独特の形をしています。
他のメーカーは基本的に丸い形です。ルンバも円形です。
三角形という独特の形状にどういう意味があるのか。その理由を知ることで、ルーロの強みが見えてくるので、掘り下げてみたいと思います。
パナソニックは、ルーロを開発していく際に、お掃除ロボットユーザーのアンケートを実施して、お掃除ロボットに対する大半の不満は、「隅の掃除」に集中しているという結果を得ました。
お掃除ロボットは丸型がほとんどです。それは、丸型のほうが、進行方向を変えやすく、ものにぶつかりにくい形状だからです。ルンバも丸型を採用しています。
しかし、お掃除ロボットが隅の掃除をうまく行えないのは、その丸い形状のためであり、思い切って三角形という他のお掃除ロボットにはない形での開発がすすめられました。
三角形という隅の掃除に強い形で、進行方向をうまく変えたり、ものにぶつからないようにするのは非常に困難で、その開発には30年もの期間が費やされているというから驚きです。
そして、センサーを2種類搭載したり、さまざまな工夫をこらして三角形という新しい形のお掃除ロボットがうまれました。
このように並々ならぬ開発者の思いがつまったルーロがなぜ三角形という形なのかというと、「お客様が納得できる掃除性能の追求」の結果のあらわれであるといえます。
ルーロには、パナソニックのノズル掃除機で好評なハウスダスト発見センサーを搭載しています。ハウスダスト発見センサーが目に見えない約20 μmの微細なゴミまで検知してくれます。汚れレベルをお知らせしながら、ルーロが汚れ具合にあわせて自動で掃除をします。
キャニスター掃除機の場合、掃除をしている人がセンサーを見ながら、何度もヘッドを往復させたり、軽く掃除したり、センサーを見ながら判断します。
管理人もパナソニックのノズル掃除機を愛用していて、ハウスダスト発見センサーがお気に入りです。汚れ具合が目に見えるので掃除の効率があがります。
その動きをロボットがするというのは驚きです。
ルーロがセンサーで汚れ具合を判断して首ふりや往復、スパイラル走行をして重点的に掃除する場所、通常走行で省エネ走行する場所を判断して動きます。
さらに、Vブラシやマイナスイオンプレートも搭載して小さな目に見えないゴミまで綺麗に掃除してくれます。マイナスイオンプレートは、マイナスイオンにより静電気を除去することで微細な汚れを拭き掃除感覚で徹底的にふき取ります。
これもパナソニックの「お客様が納得できる掃除性能の追求」の結果の現れだと思います。
また、日本のメーカーが開発したお掃除ロボットというだけあって、きれい好きで物を大切にする日本人のニーズをうまくとらえています。
それは、ルーロの手入れのしやすさにあらわれています。
どんなに掃除性能がよくても、フィルターが目詰まりしだしたり、ブラシが汚れだらけでは掃除性能の低下につながります。また、大切に長く物を使いたいという日本人らしい考えにもあわなくなってきます。
普段の掃除を楽にしてくれるお掃除ロボのお手入れが手間であるというのは、購入者が購入時に気づきにくく、それでいて購入後の満足度に大きく関わるポイントであると思います。
ルーロは、汚れやすいVブラシは取り外して水洗いが可能です。ルーロ専用のお掃除ブラシ付きなのでフィルターの間に挟まったゴミも簡単に除去できます。
普段のゴミ捨てはダストボックスを持ち上げて中身をすてるだけで良いので簡単です。
ダストボックスの容量は0.15Lと小さめですが、その5倍の量のゴミが圧縮されているため、ゴミが固まりになっていて捨てやすくなっています。
ダストボックスも水洗いできるのできれい好きな日本人には嬉しいです。
実際のルーロユーザーの声を紹介したいと思います。
パナソニック ルーロ公式ページより抜粋 http://panasonic.jp/soji/rulo/report/
・・・いくら高性能でも消耗品の交換頻度が高くなって維持費がかかってしまうけど、こうやって簡単にお手入れができるとずっと長持ちするので家計にも優しいですね。
これからもずっと大切に使っていこうと思います。
2階は1階に比べると掃除の頻度が少ないので、どうしても隅に埃が溜まりやすいのですが、そんな場所でもあらよっと、てな感じで三角のボディをうまくカドにフィットさせてゴミを掻き出します。
よく観察すると、部屋の隅は特に何度もボディを前後させて念入りにお掃除して、この辺りはほんと日本の住宅事情(狭いくて四角い部屋が多いので、どうしても隅にゴミが溜まる)のニーズに答えてるなーと感心します。
ルーロは、日本の住宅事情や日本人の感覚になじみやすいお掃除ロボットといえます。
お掃除ロボットのシェアNo.1のルンバとルーロを比較してみたいと思います。どちらも現在の最上位機種で比較します。ルーロはMC-RS200、ルンバは980です。
まず、価格ですが、ルーロは、メーカー公式通販サイトで99,800円(税抜)です。ルンバ980は、125,000円(税込)です。ルンバのほうが3万ほど高めです。
重さでいうと、ルンバは3.9kg、ルーロは、3kgで、少しルーロのほうがコンパクトな印象をうけます。
ルンバにはバーチャルウォールがあり、重点的に掃除してもらいたい場所を区切ったり、掃除してほしくない場所を指定することができます。ルーロにはエリアメモリー機能があり、掃除してほしい場所を指定できます。
どちらも充電時間は3時間で、稼働時間はルンバが最大120分、ルーロは100分です。タイマー予約や曜日・時間指定もほぼ同等の機能がついています。
最上位機種で比べると、価格、スペック、掃除性能ともに、ルンバもルーロも甲乙つけがたい印象をうけます。
ルンバとルーロで、違いがあるとすれば、ダストボックスが水洗い可能なのがルーロです。
また、形状の違いにより、ルーロのほうが隅の掃除に優れています。
ただ、ルンバ980は、スマートフォンと連動させて外出先からでも掃除の状況や、掃除の指示をだすことができます。遠隔操作は、ルンバ980だけの機能です。この機能は、一人暮らしで離れて暮らす高齢者がいる場合には、見守り家電として使うこともでき、とても便利な機能だと思います。
性能としては甲乙つけがたいので、利用する目的にあわせて選ぶことをおすすめします。
最上位機種のルンバ980のスペックと、ルーロMC-RS200のスペックをご紹介したいと思います。
製品名 | iRobot ルンバ980 |
参考価格 | 125,000円(税抜) |
カラー | ブラック |
本体サイズ | 幅353mm x 高さ92mm |
重量 | 約3.9kg (バッテリー含む) |
集じん方式 | ダストビン式 (紙パックはいりません) |
清掃時間 | 通常清掃時/最大120分 |
稼働面積 | 最大112畳 (CLEAN(通常清掃)モード使用時) |
バッテリー持続時間 | 通常清掃時/最大120分 |
充電時間 | 約3時間 |
消費電力 | 1時間1円! |
付属品 | ベース・デュアルバーチャルウォール×2・ 交換用ダストカットフィルター×2・交換用 エッジクリーニングブラシ×2・電源コード ・乾電池 |
製品名 | ルーロMC-RS200 |
参考価格 | 99,800円(税抜) |
カラー | ブラック・ホワイト |
本体サイズ | 幅330mm×奥行325mm×高さ92mm |
重量 | 3.0kg(本体のみ) |
集じん方式 | ダストボックス式 (紙パックはいりません) |
清掃時間 | 約60分 |
稼働面積 | 約30畳 |
バッテリー持続時間 | 約100分(満充電・電池初期/20℃時) |
充電時間 | 約3時間 |
消費電力(充電時) | 約33W (充電時間:約3時間電池が空状態から充電を開始した場合、周囲温度20℃時) |
付属品 | 充電台(1個), リモコン(1個), 乾電池(単4形)(2個), ダストボックス お手入れブラシ(1個) |
どちらもかなり高額な価格設定となっています。性能や機能をみれば、価格には納得できますが、公式ページで購入するよりは、Amazonや楽天市場などのネット通販を利用したほうがお得に購入できるかと思います。
参考までに、Amazonや楽天市場では、ルンバ980は、101,000円ほどで、ルーロMC-RS200は、71,000円ほどで購入可能です。(2016.8月調べ)
日本の住宅により適していて、日本人が好みやすい機能を備えているのが、日本のメーカーがつくったお掃除ロボットのルーロであるように思います。
畳やじゅうたん、フローリングとさまざまな素材の床があり、間取りが小さめなのが日本の住宅の特徴です。そういった日本の住宅に適しているのは隅の掃除に強いルーロではないかと思いました。
また、汚れやすいパーツを取り外して水洗いできるところも魅力的です。
ハウスダスト発見センサーがついていることで、汚れ具合やお掃除具合がはっきりと目にみえるところも、きれい好きな日本人には嬉しい機能といえます。
ただし、お掃除ロボットの先駆者的存在のルンバに比べてルーロは製品展開がとても少ないです。まだ、2シリーズしかありません。
それに比べてルンバはシリーズ展開が豊富で、ユーザーがお掃除ロボットに期待する条件と価格との兼ね合いを考えて選択することができます。選択肢が多いというのはルンバの強みだと思います。
最上位機種では、ルーロのほうが公式価格が安くなっていますが、ルンバ980の遠隔操作などをする必要がないのであれば、もっと下位のシリーズから自分のニーズにあったモデルを選べるので結果的にルーロより安く、自分のニーズにあったものを購入できるかもしれません。
さらに、ルンバはシリーズ展開が多いので、楽天やAmzonなどのネット通販サイトでは古いモデルはかなりの値引きが期待できるので、お掃除ロボットに多くのことを望まず、最低限のお掃除でよいと割り切るのであれば、ルンバのほうが断然お得に購入できると思います。
ルンバ(iRobot)
元祖掃除ロボットメーカーのiRobot社。大人気のルンバはシェアNo.1。
ココロボ(シャープ)
シャープが開発した純国産のお掃除ロボット。プラズマクラスター搭載
スマーボ(東芝)
日本発の東芝製お掃除ロボット、その名はスマーボ。
コーボルト(フォアベルク)
ドイツの掃除機メーカー、フォアベルクのコーボルトが日本上陸。
ロボットクリーナー(ツカモトエイム)
ニトリや日本直販で売られている掃除ロボット。キティちゃんモデルも。
ラクリート(CCP)
CCPのラクリート(LAQULITO)シリーズは省エネ設計の自動掃除ロボット。
クレモン(モニュエル)
「トレたま」でも紹介されたお掃除ロボット「クレモン」シリーズ。
ホームボット(LG電子)
韓国の電機メーカー、LG電子がついに掃除ロボットを開発。
マミロボット(マミロボット)
韓国のマミロボット社は、カラーバリエーション豊富な6色展開。
ロボクリーナー(ANABAS)
ユニーク商品を手がけるANABAS社の除菌もできるロボクリーナー。
E-CLEAN(ASUS)
PCメーカーとして知られるASUSの子会社が作るロボット掃除機。
その他メーカー
スリーアップ のモッピー(MOPPY)など、さまざまなメーカーの掃除ロボット