ルンバ885とルンバ876の違いはどこにある?新機能や特徴をまとめてみた

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急速に家庭に普及中のお掃除ロボ「ルンバ」。購入を迷われている方はお気づきかと思いますが、種類がとても豊富です。

シリーズだけでも、900、800、700、600、500シリーズと、5シリーズに分けられ、20を超える機種があります。ルンバが初めて発売されたのは2002年9月17日で、そこから随時改良を重ねてきているので、買うならやはり最新機種がおすすめです。

最新機種の中でも価格や性能面で人気が高いのが今回紹介するルンバ885とルンバ876です。今回は、そんな二つのルンバを徹底比較してみたいと思います。

ルンバ885と876の違いを比較する前に

まず、ルンバの各機種の名前(型番)からわかるルンバのグレードの見分け方についてご紹介したいと思います。ルンバの各機種の名前は、無機質な数字となっていますが、その数字が大きいほどハイグレードなルンバとなっています。

ということは、ルンバ885と876では、885の方がハイグレードな機種であることは間違いなさそうですね。

もう一点、885と876を比較する前に前提知識として頭に入れておいていただきたいことがあります。それは、ルンバ875の存在です。

885と同時に発売されたのは、今回比較する876ではなく、ルンバ875です。このルンバ875をさらに改良して発売されたのが876となっています。ルンバ875と876は同じグレードです。そこで、まずは、ルンバ875と876の違いを確認しておきたいと思います。

まず、デザイン面での違いですが、875では、シルバーとブラックのツートーンでしたが、876はシルバーに統一して、よりスタイリッシュでモダンな印象に変更されました。

そして、機能面では、800シリーズとして「デュアルバーチャルウォール」搭載した初めての機種がルンバ876です。それまでデュアルバーチャルウォールは、よりグレードの高いルンバ980にしか搭載されていない機能でした。

デュアルバーチャルウォールとは、「デュアル=二つの」「バーチャル=疑似的」「ウォール=壁」ということで、ルンバの行ってほしくない場所に目には見えない壁をつくってくれる機能です。何が二つなのかというと、壁の作り方が二種類あって、直線で3メートルの壁を作る方法(バーチャルウォールモード)と、設置場所を中心として円形に半径60cmのバリア(ヘイローモード)を作る方法です。

ヘイローモードは、例えばペットのエサが床においてある場合に、そのペットのエサにルンバがぶつかるのを防ぐために使います。

デザイン面と機能面でルンバ875と876には、上記のような2点の違いがあります。なお、この2点の違い以外は、全て同じです。

ルンバ885と876を徹底比較

では、いよいよ最新人気機種のルンバ885とルンバ876を徹底比較していきましょう。

両者の違いとして、まずわかりやすいのが、デザインの違いです。
ルンバ885は、ボタンとロゴ以外はほぼ全てブラックで統一されています。全体にブラックで統一したことで重厚感が増し高級感を出しています。

また、ブラックに統一したことでどんな雰囲気の家でも家具の一つとしてマッチしやすくなっていると思います。常に家の中で稼働するルンバはインテリアの一部としての要素もあり、家具との調和、部屋のつくりとの調和も考えたいところです。

一方、ルンバ876は、中央部分はブラックですが周囲はシルバーとなっています。
ルンバ875と比べてもシルバーの要素が強くなっています。シルバー部分の方が多めなので、こちらは、よりスタイリッシュでシャープなイメージとなっています。

ガラステーブルなど近代的でモダンな家具の多い家になじみやすいデザインといえます。また、シルバーが多めであることから、ルンバのロボットらしさを強調しているデザインともいえます。

機能面の違いとしては、ルンバ876のバーチャルウォール機能に加えてルンバ885にはライトハウス機能が搭載されています。

ライトハウス機能とは、バーチャルウォールで区切った空間ごとに、ルンバに掃除をしてもらう機能で、各部屋の掃除の仕上がり具合を向上させる機能です。

最近の住宅の間取りに多いのですが、和室やリビング、キッチンが続き間になっているケースがよくあります。そういった際にこのライトハウス機能が活躍します。広いスペースを一度にルンバに掃除してもらおうとすると、どうしても掃除している場所にムラがでて、狭いスペースをルンバに掃除してもった時と比べて全体の掃除の仕上がり具合が落ちてしまいがちです。

ライトハウス機能を使うとバーチャルウォールで区切った空間ごとに掃除を徹底し、その空間の掃除が完了するとルンバが自分でバーチャルウォールを解除して次の空間を掃除しにいきます。

ルンバ876とルンバ885の違いとして、付属品にも1つ違いがあります。

ルンバ885には、エッジクリーニングブラシが2つ(2160円)ついてきます。エッジクリーニングブラシは、部屋の四隅や壁際などの掃除しにくい場所のゴミをかきだすためのブラシです。ブラシが回転しながらゴミをかきだすので使っているうちに摩耗していく消耗品のため、ついていて損はないかと思います。

最後に、サービス面での違いとして、ルンバ885には、「アイロボットケア ルンバ885/875バリュープラン」といって、製品購入後にユーザー登録をすれば、購入から10か月後に専門スタッフがルンバを点検してリフレッシュした状態にメンテナンスしてくれるサービスが付帯しています。

メンテナンスの内容は、ルンバの分解/清掃、各センサーの稼働確認、稼働部の動作確認およびバッテリー性能の確認、ソフトウェアの最新版アップデート、不具合があった場合のパーツ修復/交換(ユーザー過失などによる不具合は別途費用が発生)などです。

これは、セールス・オンデマンド(iRobot社の日本総代理店)が提供する定額プランの「オフィシャルメンテナンス」でいうと、点検と清掃をメインとする7,200円(税込)の「レギュラーパック」と、ブラシやフィルターの交換及び不具合箇所の修理をする12,960円(税込)の「ブラシパック」の中間くらいのサービスです。つまり、約10,000円のサービスがついてくるということですね。

ルンバ885とルンバ876の違いをまとめてみたいと思います。

885 876
カラー ブラック シルバー
ライトハウス機能 ×
付属品
(エッジクリーニングブラシ×2)
×
サービス
(10ヶ月後メンテナンス)
×

スタートボタンを押すだけで部屋が綺麗になる理由

掃除することだけに特化したルンバ800シリーズは、高度な人工知能を搭載して掃除のためのあらゆる状況判断を自ら行い、高性能な掃除能力で人がする掃除以上のお掃除を実現してくれます。

あなたがするのはルンバのボタンを押すことだけです。

ルンバ800シリーズの掃除へのこだわりをご紹介します。

人工知能 iAdapt®(アイアダプト)を搭載
アイアダプトは、アイロボット社がロボット専業メーカーとしてのノウハウを詰め込んだ人工知能です。

数十のセンサーがあらゆる住環境の情報を収集し、高速応答プロセスが毎秒60回以上の状況判断をして、40以上の行動パターンから最適な動作をルンバ自らが選択して掃除します。

新しい吸引機構AeroForce®(エアロフォース) クリーニングシステム
エアロフォースは、独自の機構で清掃性能が従来のルンバに比べると、吸引力が従来比の約5倍、集塵性能は約1.5倍に進化しています。

独自の機構とは、AeroForce®(エアロフォース) エクストラクターとハイパワーモーターユニットのことです。

エアロフォースは、剛性と弾性を兼ね備えたゴムスティック形状により、ゴミをかきだすのではなく、かき寄せる仕組みになっています。従来の700シリーズは普通の掃除機と同じ機構で回転ブラシによりゴミをかき出して掃除していました。

進化した吸引力
ハイパワーモーターユニットは、小型でありながら非常にパワフルで気流を最適化します。さらに、エアロフォースのゴムスティック形状と合わさることでルンバ内に真空状態をつくりだして吸引力を大幅にアップさせています。

スケジュール機能でボタン一つでお掃除開始
スケジュール機能を使うと1日1回、15分単位で掃除開始時間や曜日まで指定できます。外出中にボタン一つでルンバに部屋を綺麗にしてもらうことが可能です。

お掃除ロボットで本当にゴミは取れるの?

ここで、一つ気になるのが、本当に人がする以上の掃除をルンバができるのかということです。
ルンバは人にかわって掃除をすること、それだけにこだわって開発されたお掃除ロボットです。長い髪の毛からホコリ、ペットの毛、食べこぼしまであらゆるゴミを検知して先ほど紹介した人工知能と優れた吸引力で取り除きます。

さらに、ルンバが人が掃除するよりも部屋をきれいするという別の根拠を書き出してみたいと思います。

同じ場所を何度も走行
人が掃除をすると、どうしても同じ場所に何度も掃除機をかけないようにしますよね。そこがロボットと人の違いで、ロボットであるルンバは面倒くさがらずに何度でもあらゆる角度から同じポイントを走行します。さきほど紹介した数十のセンサーがきれいになったと判断するまで走行します。

壁際のゴミもしっかり
人では四角い部屋を丸く掃除しがちですが、ルンバはセンサーが壁との距離をはかって最適な位置で走行しながら側面のエッジクリーニングブラシでゴミをかき出して掃除します

家具の多い場所も細かく掃除
人では家具の多い場所を何度も掃除機を往復させるのは億劫ですが、ルンバは小回りがきくので難なくこなしてくれます。エッジクリーニングブラシが沿うように掃除するので椅子の足もとも綺麗に掃除できます。

高さ10cmの隙間も楽々お掃除
ソファーやベットの下は普通の掃除機では奥までノズルがいかないのでうまく掃除できません。ルンバなら高さが10cm以上あれば、入り込んで掃除してくれます。また、人工知能を搭載したルンバは垂れ下がったベットカバーを壁ではないときちんと認識して引き返すことなく奥まで入って掃除します。

iRobot公式サイトで購入するメリット

今紹介してきたルンバ885、876、875ですが、iRobot公式サイトからの購入が安心です。楽天市場やAmazonなど通販サイトからも購入できますが、並行輸入品を買ってしまわないように注意が必要です。

販売市場には、国内正規品と並行輸入品が混在していて、並行輸入品を購入してしまうと、すぐに故障した、説明書が日本語ではないから読めない、修理ができない、修理が高い、修理をしてもらえない、などのトラブルが多発しているようです。

公式サイトから購入すれば、こういったトラブルに巻き込まれずにすむのと、オーナーズサポートを受けられますので、安心です。
公式サイトのオーナーズサポートでは、1年間無償修理、修理メンテナンス後の90日無償対応サービスなどのサポートも受けられます。ケアの方法など役立つ情報をオーナーズサイトから得ることもできます。

スペックと気になるお値段について

製品名 iRobot ルンバ885・876
参考価格(税抜き) 885(84,000円) 876(74,000円)
カラー ブラック ・ グレー
本体サイズ 幅353mm x 高さ92mm
重量 約3.8kg (バッテリー含む)
集じん方式 ダストビン式 (紙パックはいりません)
清掃時間 最大60分(お部屋ナビ×2、ライトハウス機能使用時/最大75分)
稼働面積 最大25畳 (CLEAN(通常清掃)モード使用時)
バッテリー持続時間 最大90分~120分
充電時間 約3時間
消費電力 1時間1円!
付属品 ルンバ本体バッテリー(内蔵)ホームベース
お部屋ナビ(バーチャルウォール機能付き)×2
交換用ダストカットフィルター×2
交換用エッジクリーニングブラシ×2
リモナビ(リモコン)電源コード乾電池(ルンバ876はお部屋ナビの変わりにデュアルバーチャルウォール×2が付属し、交換用エッジクリーニングブラシ×2は付属しません)

公式サイトの価格では、ルンバ885は、90,720円(税抜)、ルンバ876は、79,920円(税込)です。少々高い買い物のように感じますが、Amazon、楽天市場などのネット通販で国内正規品を買うと、ルンバ885は、最安値で73,000円(税込)ほどです。ルンバ876は最安値が77,000円(税込)、ルンバ875は、67,000円(税込)です(2016年6月現在)。

ルンバ876は、発売からそれほど経過していないため、あまり値下げされていませんが、ルンバ885は、高機能なうえに値下げ率が高くネット通販での購入がおすすめです。

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お掃除ロボットソムリエの感想

ルンバ885と876の違いを比べながら、ルンバ875についてもみてきましたが、価格、性能などさまざまな面から検証してきましたが、管理人が購入するとしたら、ルンバ885を買いたいと思います。

新800シリーズの中でサービス、機能を比べるとルンバ885が一番優れているのは今まで比較してきたことからも明らかですね。

ルンバ885の価格ですが、公式サイトから購入すると800シリーズの最上位機種として90,720円となり、かなり高額に感じてしまいますが、ネット通販で買えば、今はルンバ876が発売されため、ずいぶん値引きされて17,000円程安く73,000円程度で購入できます。

旧800シリーズなどは、ネット通販ならば50,000円代で安く買うことができます。しかし、バッテリー寿命を考慮するとお勧めできません。

旧800シリーズのバッテリー寿命は3年で、ルンバ885のバッテリーと同じ年数の6年使うとしたら、バッテリー交換をしなくてはならず、バッテリー代が10,000円かかってしまいます。
性能や機能面でも新800シリーズより劣る旧シリーズを買うメリットがあまり感じられないので、やはり新シリーズの800シリーズを買いたいところですね。

ちなみに、ルンバ885を6年使ったとすれば、1年あたり14,000円ほどの費用でルンバに掃除してもらうことができます。

1年あたり14,000円の出費で、自分で部屋を掃除するよりも綺麗に丁寧に掃除してもらえて、本来は掃除に使う時間を別のことに使えるとしたら、いい買い物だと思います。


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