「吸引力が変わらない」というのは嘘?

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吸引力が落ちない

ダイソンの掃除機は「吸引力が変わらない掃除機」というキャッチコピーが付けられています。

しかし、サイクロンだけでは小さなホコリを分離することが難しいため、サイクロン機構の後段に、HEPAフィルタなどを付けることで、微細なゴミをこし取る構造になっています。

そのため、長期間使い続けることで徐々にフィルタが目詰まりし、吸引力(吸込仕事率)が徐々に落ちると言われています。

「吸引力がまったく変わらない」のではなく、「吸引力が落ちにくい」という表現が本来は正しいんですね。もちろんこれはダイソン製品だけに言えるものではなく、その他のサイクロン製品も同様です。

しかし、サイクロン技術が悪いのかと言われると、決してそうではありません。
モデルごみ50gを吸い込ませたときの吸込仕事率の低下は、ダイソン掃除機が約7%、紙パック式が約14%という実験結果があります。
つまり、紙パックと比較して圧倒的に吸引力が落ちにくく、そして何より吸い込んだゴミを捨てるのが簡単というメリットがあります。

ダイソン製品にかかわらず、家電量販店に並んでいる掃除機を見ると、徐々にサイクロン掃除機が主流になってきていることからも、その技術の良さがわかりますね。

吸引力がかわらない掃除機』というキャッチコピーについてですが、本国イギリスでは消費者に誤解を与える表現であるとして、2007年5月30日に排除命令を受けましたが、日本では現在も使われています。

なお、現在は開発が進み、従来のルートサイクロンではフィルターの手入れは2年に1度、最新のラジアルルートサイクロンでは、4年に1度の手入れでOKです。
詳しくは、「吸引力はなぜ落ちない?ダイソン社のサイクロンテクノロジー」をご覧ください。

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